「工場勤務って実際どうなの?『きつい』って聞くけど、接客のしんどさから逃げたいだけの自分でもやっていける?」
私は小売の販売員から金属部品の工場に転職して、いま派遣社員として現場で働いています。
先に正直に言うと、工場勤務には良い面もきつい面も両方あって、どちらか一方だけ語る情報は信用しないほうがいいです。
- 工場のきつい仕事・ラクな仕事の違いは?
- 接客と比べて、しんどさはどう変わる?
- 自分は工場勤務に向いてる?向いてない?
など、工場で働く前に知っておきたいリアルは多いはず。
そこで今回は、『工場勤務のリアル(きつい仕事・ラクな仕事・向き不向き)』というテーマで、実体験ベースでお話ししていきます。
盛らずに書いたので、応募前の判断材料にしてみてください!
結論:工場勤務のきつさは「工程」で決まる
結論からいうと、「工場はきつい/ラク」を一括りで語ることはできません。
同じ工場の中でも、配属される工程によって体への負担がまったく違うからです。
- きつくなりやすい仕事の特徴
- 比較的ラクといわれる仕事の特徴
きつくなりやすい仕事の特徴
きついといわれる仕事には、共通する特徴があります。
- 立ちっぱなし・動きっぱなしの工程(ライン作業・運搬など)
- 重量物を扱う工程
- 夜勤を含む交代勤務
- 暑さ・寒さ・匂いなど環境負荷が大きい職場(外作業・塗装・薬品系)
私の職場でも、塗料の匂いがきつい日は正直しんどいです。
匂いに敏感な人は、応募前に職場見学をして自分の鼻で確かめることを強くおすすめします!
比較的ラクといわれる仕事の特徴
一方で、体力的な負担が軽めの仕事もちゃんとあります。
- 座り作業のある検査・検品
- 機械操作(マシンオペレーター)系の工程
- 小物部品の組立・マスキングなど細かい手作業
- 空調の効いた室内・クリーンルームでの作業
私自身、作業の半分くらいは座り仕事なので、体力の消耗はそこまで大きくありません。※職場によります
つまり「どの工場か」より「どの工程か」を見るのが、きつさを見極めるコツなんです。
【体験談】元接客の私が感じた工場のリアル
ここからは、実際に働いて感じたことを良い面・きつい面の両方から書きます。
- 転職して良かったこと
- 正直きついこと・接客のほうが良かったこと
- 仕事の覚え方と職場の人間関係
転職して良かったこと
一番大きかったのは、対人ストレスが激減したことです。
接客時代は、理不尽なクレームを入れるお客さんの顔色を常にうかがっていました。
工場ではその時間がゼロになり、「自分のすべきことをきちんとやればいい」という世界に変わりました。
- 手取りが月18万円→23万円に増えた(※職場によります)
- 賞与はもらっていないが、月の手取りは増えた
- シフト勤務→土日休みになり、予定が立てられるように
- 残業は1日1時間程度で生活リズムが安定
連休のたびに「世間が休む日ほど忙しい」だった生活から解放されたのは、想像以上に大きかったです!
正直きついこと・接客のほうが良かったこと
フェアに、きつい面も隠さず書きます。
- 塗料の匂いがきつい日がある(防臭マスクで対処)
- 動きながらの作業が多く、小売より体力を使う日もある
- 決まった手順を守る必要があり、自分流の工夫がしにくい
- 接客と違って、冷暖房が効かないエリアがある職場も
- 職場が駅から遠く、通勤がやや面倒
「向いてないかも」とよぎったのは、思い込みで工程を進めてミスをしたときでした。
工場の仕事は「確認してから動く」が鉄則で、ここは接客の臨機応変さとは真逆の頭の使い方です。
仕事の覚え方と職場の人間関係
仕事は、ブラスト(砂を吹き付ける表面加工)・マスキング・塗装という工程を担当しています。
未経験スタートでしたが、メモを取りながら約4カ月でほとんど覚えられました。
人間関係は良くも悪くもドライで、接客時代にあった同僚からの陰湿な小言や、密な人付き合いはありません。
「仕事仲間とは適度な距離感がいい」という人には、このドライさが心地いいはずですよ。
接客と工場、しんどさの違いをデータで見る
「それってあなたの職場だけでは?」と思う人のために、公的データも見ておきましょう。
- しんどさの「種類」が違う
- 休みと定着率のデータ
しんどさの「種類」が違う
接客のしんどさは、感情のすり減り(クレーム・顔色うかがい・不規則シフト)が中心です。
工場のしんどさは、体への負荷(立ち仕事・環境・単調さ)が中心です。
どちらが楽かではなく、「自分はどちらのしんどさなら耐えられるか?」で考えるのが正解だと思います。
私は感情労働で消耗するタイプだったので、工場のしんどさのほうが圧倒的に扱いやすかったです。
休みと定着率のデータ
数字にも、業界ごとの働きやすさの違いが表れています。
- 年間休日:企業平均は112.1日。宿泊業・飲食サービス業は最も少ない水準の産業のひとつ(厚生労働省「令和6年 就労条件総合調査」)
- 離職率:全産業平均は15.4%。宿泊業・飲食サービス業は全産業トップクラスで、製造業はそれより低く定着しやすい傾向(厚生労働省「令和5年 雇用動向調査」)
「接客を辞めたくなるのは、自分が弱いからだけじゃなく、続けにくい構造もある」と言える数字です。
給料面の比較は製造業は本当に稼げる?の記事で詳しく検証しています。
工場勤務に向いている人・向いていない人
実際に働いてみて感じる、向き不向きをまとめます。
- 向いている人
- 向いていない人
向いている人
- 決まった手順でコツコツ進めるのが苦にならない人
- 接客・クレーム対応など感情労働で消耗した人
- プライベートの予定を安定させたい人(土日休み志向)
- 人間関係は適度な距離感がいい人
体力に自信がなくても、座り作業の検査などから始められるので、必須条件ではありません。
ちなみに女性も、体力的にきつい仕事は任されにくい配慮がある職場が多く、働きやすいと感じます。※仕事内容は事前確認を
向いていない人
- 確認せず、思い込みや勢いで進めてしまう人
- 毎日違う刺激や、人との会話が仕事のやりがいになる人
- 匂いや温度など作業環境の変化に極端に敏感な人(職場選びで回避は可能)
工場の仕事は慎重さが命なので、衝動的に動くタイプの人はミスで苦労しやすいです。
逆に「接客で気配りしすぎて疲れた」タイプの人は、その慎重さがそのまま強みになりますよ!
ミスマッチを防ぐ3つの確認ポイント
最後に、応募前にやっておくべき確認を3つにまとめます。
- できれば職場見学をする(匂い・温度・雰囲気は現地でしか分からない)
- 配属予定の工程を確認する(立ち仕事か座り仕事か、重量物はあるか)
- 月収例の内訳を確認する(残業・夜勤手当込みかどうか)
この3つを聞いて嫌な顔をする会社なら、入らないほうがいい会社です。
求人の探し方は工場求人サイトの比較記事、正社員狙いなら工場転職エージェントの比較記事を参考にしてください。
まとめ
今回は、工場勤務のリアルを体験談とデータで解説しました。
- 工場のきつさは「工場」ではなく「工程」で決まる
- 接客のしんどさ(感情)と工場のしんどさ(体力)は種類が違う
- 対人ストレスの少なさ・土日休み・給与の安定は実感として大きい
- 匂い・体力・手順文化などのデメリットは、職場見学と工程確認でほぼ回避できる
接客で消耗し続けるか、種類の違うしんどさに乗り換えるか——選択肢は自分で選べます。
未経験からの始め方は未経験から工場で働き始める完全ガイドで整理しているので、次はそちらをどうぞ!
参考:厚生労働省「令和6年 就労条件総合調査」/厚生労働省「令和5年 雇用動向調査」(数値は公表時点のもの)。体験談は筆者個人の経験であり、職場によって環境は異なります。


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